2009年6月6日土曜日

みとりびとブログ、スタートしました。

 このたび「みとりびと」ブログを立ち上げました。
  運営は、大蓮寺・エンディングを考える市民の会が担当、私は代表の秋田光彦です。浄土宗大蓮寺と應典院の住職を兼務しています。 映画「おくりびと」の大ヒットがきっかけになったのでしょうか、 最近、日本人の死生観について考えようという声が市民の間で大きくなってきています。
 少子化かつ多死化社会にあって、最期まで自分らしくあるためには何がたいせつなのか…高齢者の単身世帯も急増しており、「おひとりさま」の学びもブームのようです。
 それはたいへん結構なことなのですが、死生観といっても最初から正解があるわけではあありません。昔は宗教(仏教)が一定のガイドラインを示しましたが、どうも最近は「脱宗教」と「個人化」というのが趨勢のようです。現代人にとっては、死生観は思索を重ねるものというより、自分の最期を見据えて行う生前準備の体験の中から浮き上がってくるものなのかもしれません。
 たとえば終末医療や看取り(ホスピス)、お葬式、お墓(葬送)等々、自分がもしそうなったら…と、死の一点を見据えて、これからの自分の生き方、家族とのかかわりなどを自発的に学び、考える過程の中で、現代の死生観はにじみ出るものともいえます。
  このブログは、本会の活動(7月~8月開催の「エンディングセミナー」)を中軸として、医師、宗教家、あるいいは専門業者や市民活動に取り組む人々などの声を拾い上げ、生と死の臨床の前線からレポートをお送りします。
 また、市民のみなさんと開かれた対話を交わしながら、市民の時代の死生のありかたについて一緒に考えていきたいと思います。

大蓮寺・エンディングを考える市民の会

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