2009年6月28日日曜日

住み慣れた町でいつまでも

 エンディングセミナー「”みとりびと”は語る」(7月25日)の話題提供者・いまい内科クリニック院長の今井信行さんにお会いする機会がありました。

 今井さんは平成12年に、生まれ育った宝塚市でいまい内科クリニックを開院されました。
 昭和59年に医院を開業されていたお父様が腎臓病を患われていたこともあって、今井さんは高血圧・腎臓病を専門とされ、クリニックには透析施設を備えられました。透析は週3回も継続しなくてはならない治療なので、できるだけ家庭的な環境で医療を提供したいというのが開院時の願いでもありました。
 今井さんはいまい内科クリニックで求めるものとして3つの項目を掲げておられます。
 ①住み慣れたこの町で、いつまでも安心して過ごしていけるように
 ②スタンダードな医療を心がけて、わかりやすい言葉で伝えたい。
 ③難病であっても、毎日の生活の中に「生きがい」を見出せるように援助したい
 クリニックでは、待合室などはフローリングにされ、外光を取り入れて明るい雰囲気にされました。いろいろなアメニテイも考えられたそうですが、最終的には最も有効と思われるのは、自然に始まる患者さんどうしの会話だったそうです。自然な会話ができるためには患者さんが場の雰囲気に和んでおられてこそ可能になりますので、できるだけ安心を感じて寛いでいただけるような配慮を心がけておられます。

 その今井さんが、なぜ開業医として在宅ホスピスケアを始められるに至ったか、次回はその経緯をご紹介致したいと思います。(浦嶋偉晃)

http://www.kunpfukai.com/imai_naika/index.html
→いまい内科クリニック HP

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